株式会社リクルート 「R25」編集長 柿崎隆氏 (1/2)
「お父さんインタビュー」は日常的に父親を研究・観察している専門家や有識者の方々を中心に、いまどきの父親像や家族のあり方などについて、インタビュー形式で取材をしていきます。 第22弾として、株式会社リクルート 「R25」編集長の柿崎隆様にお話しを伺いました。
Q.「R25」の創刊の経緯とどのようなターゲットを想定されているのでしょうか?
〜目指したのは、マス広告では捉えにくい若手ビジネスマンの開拓〜
「R25」は、当時欧米で話題となっていたフリーペーパー「METRO(メトロ)」にヒントを得て、社内の新規事業提案コンテストに起案されました。企画を準備するにあたり、M1層(20-34歳の男性)をターゲットとして設定しました。この年代の男性はテレビや新聞をあまり見ておらず、既存のマスメディアでは効果的にアプローチするのが難しいという課題を多くの広告主が感じていたんです。そこで、彼らの通勤動線である駅や街頭で流通する媒体を作れば、手にとってもらえる余地があるのではないかと考えました。
一口にM1層と言っても、「R25」の読者は、比較的情報感度の高い男性が多いようです。なかでもコアターゲットは、25〜30代前半の若手ビジネスマン。この年代のライフスタイルはとても変化が大きいですよね。仕事面では、25歳なら社会人として一人前になりつつある段階ですが、30代ともなればリーダーになっていく頃ですし、私生活では結婚したり、子供が生まれて父親になっていく頃でもあります。25歳から35歳までの10年間は生活の変化が次々と起こるタイミングだからこそ、それに伴って興味関心のある分野が増え、情報摂取意欲も増していきます。そんな彼らの目線にたち、彼らの興味関心に特化した媒体を作れば、手にとってもらえるのではないかと考え発刊に至りました。
Q.具体的に、紙面上ではどのような点を工夫されているのでしょうか?
〜紙媒体でありながら、ポータルサイトのような情報のかたち〜
若年層にマス媒体が効かなくなっていると言われますが、特に、新聞をあまり読まなくなったという話を聞きます。中でもビジネスマンの必須アイテムであった経済紙は、会社などで目にする機会はあっても、購読している人はかなり減っているようです。
その理由を紐解いていくと、彼らには「社会人たるもの経済紙くらい読まなくては」という、かつてあったある種の社会通念のようなものが希薄になっていることが挙げられます。この年代はニュースも含めて自分の気になるトピックは何でもインターネットを通じて入手できてしまいますので、わざわざ新聞を購読する必然性をあまり感じていないのです。
さらに新聞には、自分にとって興味のない情報や、よくわからない情報もたくさん載っています。ただでさえ情報があふれている今の世の中で、時間や労力を掛けないと得られない情報は敬遠されがちですし、ましておカネを払おうとはなかなか思ってもらえません。
そんな彼らに受け入れてもらうために、「R25」はとにかく「情報をわかりやすくダイジェストし、短時間で消化しやすい形にする編集」と、「彼らの興味関心を喚起するために、徹底的に彼らと同じ目線に立った編集」を意識しています。
「R25」 は、創刊時には社内で「ペーパーポータルプロジェクト」と呼ばれていました。「R25」は紙媒体の「ポータル」、すなわちM1読者が様々なことに興味関心を抱く「きっかけ」となるような媒体を目指そうという意味です。
「R25」を読んで終わりではなく、そこで触れた情報をきっかけに新たな興味を抱き、次のアクションに繋げていく。より詳しい情報が載っている本や雑誌を買って読むもよし、何か新たに始めるもよし。そんな媒体であり続けたいと思っています。






























